東日本大震災や各地で発生している集中豪雨では土砂崩れや長時間停電が発生し、2014年の御嶽山噴火の折は、落石や急な斜面、噴煙・有毒ガスの発生などもあり早期復旧に必要な電気を届けることが困難でした。また日本には、災害時に孤立・停電する可能性のある集落は日本国内に約19,000あるといわれ、過去の事象を踏まえ、被災された方々の避難所等での不安な気持ちを少しでも解消したい、との思いから株式会社諸岡(茨城県竜ケ崎市)とタイアップ!
『一秒でも早く災害地域へ電力を届ける』をキーコンセプトに、諸岡が1978年にブリヂストンと共同開発で世界で初めて成功させ、日々改良を重ねてきたゴムクローラで、悪路へも現地に速やかに電力供給が出来る次世代クローラ式の移動電源車MTRP-100を開発いたしました。
●発電装置部分 | |||
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50Hz | 60Hz | ||
出力 | (kVA) | 100 | 115 |
相数 | ― | 3φ | |
電圧 | (V) | 200 | 220 |
電源 | (A) | 289 | 302 |
回転数 | (min-1) | 1500 | 1800 |
極数 | (P) | 4 | |
力率 | (cosφ) | 0.8 | |
機関名称 | - | 4HTAA4.3-G22 | |
総排気量 | (L) | 4.3 | |
燃料 | - | ディーゼル軽油(JIS2号) | |
燃料消費量 | (L/h) | 23.7 | 27.6 |
燃料タンク容量 | (L) | 190 | |
連続運転時間 | (h) | 8 | 6.8 |
発電装置質量 | (kg) | 3300 |
●車両部分 | ||
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機関名称 | - | V3800-TIEF5B |
機関メーカー | - | クボタ |
総排気量 | (L) | 3.769 |
燃料 | - | 軽油 |
燃料タンク容量 | (L) | 109 |
定格出力 | (kW) | 85.1(2600/min) |
最大トルク | (N・m) | 379.1(1500/min) |
最高走行速度 | (km/h) | 11.9(Hiレンジ) |
(km/h) | 8.2(Loレンジ) | |
登坂能力 | (°) | 20 |
ゴムクローラ | 幅(mm) | 500 |
ピッチ(㎜) | 100 | |
リンク数 | 76 | |
作動油タンク | (L) | 52 |
車両カテゴリー | - | クローラ運搬車(大型特殊) ※1 |
発電装置質量 | (kg) | 6000 |
ゴムクローラ式移動電源車外形寸法 全長4945(mm)×全幅2293(mm)×全高2800(mm)
ゴムクローラ式移動電源車総質量 9300㎏
※1)開発当初はクローラ運搬車として、ナンバー取得後は大型特殊自動車のカテゴリーとして登録
※移動式電源車の事業化のためのビジネスプラン構築とゴムクローラ式移動電源車の製品化開発は、茨城県「次世代技術活用ビジネスイノベーション創出事業<内閣府地方創生推進交付金>」の支援をうけて実施しました。
・次世代技術活用ビジネスイノベーション創出事業2020(令和2年度)報告書【P.3参照】(外部リンクPDFファイル)
・次世代技術活用ビジネスイノベーション創出事業2021(令和3年度)報告書【P.6参照】(外部リンクPDFファイル)
・日刊工業新聞2021年3月22日号茨城特集掲載(PDFファイル/3MB)
※各種装備、特徴、カスタマイズに関するお問い合わせは、本社開発グループ(TEL 029-857-4345)までお問合せください。