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下記にお客様からいただくご質問の中で、頻度の高いものについての回答をまとめております。

防災用自家発電装置の導入に関する質問

Q1 防災用自家発電装置はどんなときに設置する必要がありますか?
A1

防災用自家発電装置が必要な消防設備は下記をご閲覧お願い致します。
防災用自家発電装置を必要とする消防設備早見表(32KB)


Q2 防災用自家発電装置の設置届けは何が必要?
A2

防災用自家発電装置を設置する際には、経済産業省及び消防署への申請手続きが必要となります。
関係官庁に対する手続き(32KB)

防災用自家発電設備の認証について

Q3 防災用自家発電装置の認証とは?
A3

【認証と用語について】

消防用設備等の負荷を有する自家発電設備は、「自家発電設備認証委員会」において認証試験を実施しており、検査に合格したものには適合マークを貼付する方法をとっています。これにより認証適合のもので所定の適合マークが貼付されているものは設置後、所轄消防署等の防災用自家用発電設備の構造および性能検査の一部を省略することができます。また、防災用自家用発電設備の認証基準により(一社)日本内燃力発電設備協会が行う製品検査に適合する防災用自家発電装置の種類は次のとおりです。

  1. 普通形(U形)
    消防用設備等に附置する非常電源及び防災設備に附置する予備電源として認証基準に適合するもので、常用電源が停電した後自動始動し、自動的に電圧が確立して、40秒以内に負荷に電力を供給できるもので、定格出力で連続1時間運転できるものをいいます。
  2. 即時普通形(X形)
    消防用設備等に附置する非常電源及び防災設備に附置する予備電源として認証基準に適合するもので、常用電源が停電した後自動始動し、自動的に電圧が確立して、10秒以内に負荷に電力を供給できるもので、定格出力で連続1時間運転できるものをいいます。
  3. 長時間形(W形)
    前記1で、定格出力で連続して1時間を超え必要な時間運転できるものをいいます。
  4. 即時長時間形(Y形)
    前記2で、定格出力で連続して1時間を超え必要な時間運転できるものをいいます。

【型式説明】



1 発電機メーカー T:東京電機
2 エンジンメーカー Q:クボタ、C:カミンズ、M:三菱ふそうトラック・バス、D:池貝ディーゼル、H:日野自動車、K:小松製作所
3 用途 G:防災用・一般非常用
4 タイプ P:パッケージタイプ、C:オープンタイプ
5 定格出力 kVA(60Hz)
6 シリーズ L,LD,LM,LT:3øシリーズ
LA,LMA,LTA:1øシリーズ
LH,LHT:高圧搭載盤シリーズ
7 キュービクル NS:普通騒音、2S:低騒音(85dB)、3S:超低騒音(75dB)
8 冷却方式 R:ラジエータ方式、W:放水冷却方式

設置場所や施工上の注意

Q4 設置基準って何かあるの?
A4

【設置場所の条件】

防災用自家発電設備は、運転にともなう騒音、振動、排気や引火するおそれのある燃料を使用することから、その設置場所については、消防法施行規則第12条において次のとおり定められている。

  • 点検に便利で、火災等の災害による被害を受けるおそれが少ない箇所に設けること。
  • 不燃材料(注1)で造られた壁、柱、床及び天井で区画され、窓及び出入口に防火戸(注2)を設けた専用の室に設けること。ただし、次のa、bに該当する場合は、この限りでない。
    1. 消防庁長官の定める基準に適合するキュービクル式自家発電設備で、不燃材料で区画された変電設備室、発電設備室、機械室、ポンプ室その他これらに類する室又は屋外若しくは屋上に設ける場合。
    2. 屋外又は主要構造物を耐火構造(注3)とした建築物の屋上に設ける場合で、隣接する建築物等から3m以上の距離を有するとき、又は当該発電設備から3m未満の範囲の隣接する建築物等の部分が不燃材料で造られ、その建築物等の開口部に防火戸が設けられている場合。
    注1. 建築基準法第2条第9号に規定する不燃材料をいう。(同施行令第108条の2参照)
    注2. 建築基準法第2条第9号の二口に規定する防火設備であるものに限る。(施行令第109条参照)
    注3. 建築基準法第2条及び同施行令第107条参照
  • キュービクル式以外の防災用自家発電設備は、次のaからcまでの定めるところによること。
    1. 防災用自家発電設備の周囲には0.6m以上の幅の空地を有するものであること。
    2. 燃料タンクと原動機の間隔は、予熱方式の原動機では2m以上、その他の方式のものでは0.6m以上とすること。ただし、燃料タンクと原動機との間に不燃材料で造った防火上有効な遮へい物を設けた場合は、この限りではない。
    3. 運転制御装置、保護装置、励磁装置その他これらに類する装置を収納する操作盤(自家発電装置に組み込まれたものを除く。)は、銅板製の箱に収納するとともに、その箱の前面に1m以上の空地を有すること。

【保有距離】

防災用自家発電設備は、「非常電源(自家発電設備)試験基準」により、次に掲げる保有距離を有して設置されることとされている。

機器名 キュービクル
式のもの
キュービクル式以外のもの
自家発電
装置
制御装置 燃料タンク
・原動機
操作面(前面) 1.0m / 1.0m /
点検面 0.6m / 0.6m /
換気面 0.2m / 0.2m /
その他の面 0m / 0m /
周囲 / 0.6m / /
相互間 / 1.0m / 0.6m(1
相対する面 操作面 1.2m /
点検面 1.0m /
換気面 0.2m /
その他の面 0m /
変電設備
又は
蓄電池設備
キュービクル
式のもの
0m 1.0m /
キュービクル
式以外のもの
1.0m / / /
建築物等 1.0m 3.0m(2 /

注(1)予熱する方式の原動機にあっては2.0mとすること。ただし、燃料タンクと原動機との間に不燃材料で造った防火上有効な遮へい物を設けた場合は、この限りではない。
注(2)3m未満の範囲を不燃材料とし、開口部を防火戸等とした場合は、3m未満にできる。
備考:欄中の/は、保有距離の規定が適用されないものを示す。

設置後の使用や保守について

Q5 保守やメンテナンスは、どうしたらいいの?発電設備の保全に関する法令の基準
A5

電気的、機械的な面での点検は定期的に行う必要があります。安心して使用するためには、日頃の点検が重要となってきます。また、メンテナンスに関しては東京電機機器サービス株式会社にて行っております。

【東京電機機器サービス株式会社】
TEL 03-3837-3246/FAX 03-5807-5366
http://www.tokyodenki.co.jp/mente-top.html

燃料系統のエア抜きについて

Q6 防災用発電装置が停電などで運転し、燃料が不足して発電装置が停止してしまい、燃料を補充したけれどもエンジンが始動しません。どうしたら始動しますか?
A6

燃料供給装置(燃料タンクから燃料噴射弁まで)の中にエア溜まりがあると、燃料が噴射しませんので次の順序でエア抜きを行って下さい。
1.TQGP クボタ製エンジン(0.7MB)

2.TNGP 日産ディーゼル工業製エンジン(0.3MB)

3.TCGP カミンズ製エンジン(0.2MB)

4.THGP 日野自動車製エンジン(0.3MB)

5.TMGP 三菱ふそうトラックバス製エンジン(0.3MB)

6.TDGP 池貝ディーゼル製エンジン(0.3MB)

7.TKGP コマツ製エンジン(2.8MB)

自動起動させないためには

Q7 計画停電のさい、本当の非常時に使用する燃料確保を目的のため、防災用発電装置を運転させたくない。どうしたらいいですか?
A7

通常、待機状態では、自動モードになっていますので、試験モードに切り替える必要があります。計画停電時に発電装置を始動させないためには、下記のように切替ボタンを1〜2秒長押ししてください。ランプが試験に切り替わり、自動始動致しません。

EACパネル